【対談】日々のメンテが走りを変えるーー元オリンピアン飯島誠 × 『PANP』秋吉一貴
お二人の簡単なプロフィールを教えて下さい。

飯島
私は自転車競技のトラックレースという種目でオリンピックのシドニー、アテネ、北京と3大会選手として出場し、引退後ブリヂストンサイクルでブランド推進を担当しながら、ツールド九州2025の公式解説者としても活動しています。

秋吉
福岡・博多に本社を置く株式会TradeFKJapanの代表を務めています。電動空気入れ『PANP』の企画・製造・販売を手がけるほか、福岡県観光連盟と連携し、サイクルツーリズム推進事業にも取り組んでいます。
お二人の出会いを教えて下さい。

飯島
福岡の朝倉で毎年開催されているあさくらサイクルフェスティバルですね。

秋吉
私たちは参加者の方々へのタイヤメンテのサポータとして参加し、そのブースに飯島さんが立ち寄ってくださったのがきっかけですね。
タイヤと空気圧の重要性
そもそもタイヤはそんなに重要なパーツなのでしょうか?

飯島
もちろんです。タイヤは唯一地面と接する部分であり、安全性・パフォーマンスに直結します。例えばロードバイクでは、空気圧もタイヤの太さや天候に応じて細かく調整します。適切な調整が安心感と安定した走行につながります。

秋吉
タイヤは「安全」「快適」「効率」を支える心臓部です。空気圧が低ければ転倒やパンクリスクが増し、高すぎればグリップが落ちて安定性を損ないます。自動車トラブルで一番多いのは、タイヤ空気圧の不足によるパンクです。またJAFの実車テストでも、適正空気圧から30%減ると燃費が4.6%悪化するという結果が出ています。空気圧管理は安全性にも経済性にも大きな影響を与えるのです。
メンテナンスの大切さと『PANP』の可能性
なかなか日々のメンテナンスは面倒で後回しになってしまいますが、何がそんな重要ですか。

飯島
プロでも空気圧調整には気を使います。倒し込みの挙動が不安定になると非常に危険ですし、私たちはテスト走行で「内側に巻き込む感覚」や「食いつきの甘さ」など、数値化できない部分までエンジニアにフィードバックしています。

秋吉
私たちはそうした繊細な調整を、誰でも簡単に実現できるようにと開発したのが『PANP』です。数値で確認し、ボタン一つで適正空気圧まで自動充填できます。
一人でも多くの方々へ安心と安全を提供したいという一心で誰でも手軽で使用できる電動空気入れを開発しました。

飯島
私自身も愛用していますが、本当に便利ですね。私の様なロードユーザーには強い味方になりますし、主婦の方々にも簡単に扱える商品なのでオススメです。
地域貢献と安全啓発
飯島さんは安全啓発を積極的に実施されているとのことですが、どの様なことをされているのでしょうか。

飯島
企業や自治体、教育機関と協力し、小学生や中学生、またお年寄りの方々など老若男女、その方々に合った交通安全教室を実施しています。
私はこの活動を通じて1件でも多く事故を減らし、自転車をより安全に楽しんでいただける様、活動しています。

秋吉
私たちも今後は、警察や自治体と連携して交通安全キャンペーンを展開していきたいと考えています。
是非飯島さんとご一緒できれば嬉しいです。

飯島
是非やりましょう。
ツールド九州2025への思い
最後に飯島さんが解説をされるツール・ド・九州について教えて下さい。

飯島
九州5県がコースとなる国際イベントです。
普段皆さんが利用している道がコースとなり、身近に世界の有名選手の走りを肌で感じることができます。
またレース当日は会場付近でイベントも開催され、ご家族でも楽しめるイベンとなっているので、是非お越しください。

秋吉
私たちもメンテナンスの観点から関わり、自転車文化をさらに広げていきたいと思っています。
本日は有難う御座いました。お二人のお話から、日々のメンテナンスの重要性と自転車の楽しさを改めて実感しました。

飯島
こちらこそありがとうございました。まずは簡単な空気圧メンテから始めて、自転車をより楽しんでいただきたいです。

秋吉
『PANP』がその第一歩になれば嬉しいです。本日はありがとうございました。